ZERO POD
TECHNOLOGY
ZERO PODのテクノワークス
葉山工房で
葉山工房では、熟練職人がハンドメイドでZERO PODを作り出す。
木製部品や金属を加工する「加工ゾーン」、木製部品に美しい塗装を施す「塗装ゾーン」、高級布を仕立てる「縫製ゾーン」。
それぞれで作り出した100ピースにのぼるオリジナルパーツを「組立てゾーン」で完成品に仕上げていく。






ZERO PODの技術
空中に浮かぶ高床空間
ピン構造の六角形フレームに厚手ネット生地を張った高床構造を採用することで、約1mの空中に浮かんだ快適な居室空間を実現しました。大人5人が十分くつろげる直径約 2.9mの広さを確保しています。
ラグジュアリー空間
開放的な眺望を確保する網戸付きの大型窓、クルーザーのキャビンをイメージした木製センターテーブル、雨や風、害虫や湿気・浸水を防ぎ、テントを遙かに上回る快適でラグジュアリーな居住性を提供します。
美しい素材をハンドメイド
すべてが葉山工房でのハンドメイド生産。世界中から取寄せた木製部品やヨット帆素材をふんだんに使っています。特に、木製センターテーブルの仕上げは美しく、食事とともに大切な人との会話を促すギミックです。
自然を傷つけない
ペグが不要で、6本の伸縮脚だけで設地する高脚機構(特許取得済み)を採用し、一切自然を傷つけることがありません。斜地や凸凹のある岩場や海辺、芝生などキャンプ場以外の場所にも設営ができます。
簡単に設置・撤収できる
フレームや脚、センターポールなどがきれいに格納される折畳み機構を採用することにより、一人ですばやく設営と撤収ができます。設営、撤収にかかる時間は約5分(習熟時)です。
どこにでも持ち運べる
ZERO PODは専用バック(本体はゴルフバック同等サイズ、付属テーブルはA2サイズ)に収納して、誰でもどこにでも持ち運ぶことができます。総重量は約20kg(専用バック収納時は約23kg、付属テーブル除く)。
ZERO PODの技術
空中に浮かぶ高床空間
ピン構造の六角形フレームに厚手ネット生地を張った高床構造を採用することで、約1mの空中に浮かんだ快適な居室空間を実現しました。大人5人が十分くつろげる直径約 2.9mの広さを確保しています。
ラグジュアリー空間
開放的な眺望を確保する網戸付きの大型窓、クルーザーのキャビンをイメージした木製センターテーブル、雨や風、害虫や湿気・浸水を防ぎ、テントを遙かに上回る快適でラグジュアリーな居住性を提供します。
美しい素材をハンドメイド
すべてが葉山工房でのハンドメイド生産。世界中から取寄せた木製部品やヨット帆素材をふんだんに使っています。特に、木製センターテーブルの仕上げは美しく、食事とともに大切な人との会話を促すギミックです。
自然を傷つけない
ペグが不要で、6本の伸縮脚だけで設地する高脚機構(特許取得済み)を採用し、一切自然を傷つけることがありません。斜地や凸凹のある岩場や海辺、芝生などキャンプ場以外の場所にも設営ができます。
簡単に設置・撤収できる
フレームや脚、センターポールなどがきれいに格納される折畳み機構を採用することにより、一人ですばやく設営と撤収ができます。設営、撤収にかかる時間は約5分(習熟時)です。
どこにでも持ち運べる
ZERO PODは専用バック(本体はゴルフバック同等サイズ、付属テーブルはA2サイズ)に収納して、誰でもどこにでも持ち運ぶことができます。総重量は約20kg(専用バック収納時は約23kg、付属テーブル除く)。
最高の素材と製造技術
世界中から集めた最高の素材
ZEROPODは過酷な自然の中での使用を想定しているので、雨風はもちろん海水や紫外線に対しても強く、耐久性の高い素材を用いる必要がありました。
また、持ち運びを考慮し、丈夫なだけでなく軽くて扱いやすいことが求められました。さらに、美しい自然に置かれるに相応しく、一つ一つのパーツも美しいものにしたいと考えました。
「強度と耐久性/軽量で扱いやすいこと/美しいこと」 この3つの条件を満たす素材を世界中から求めた結果、多くの素材がヨットや船舶用の素材やパーツで構成されています。
独自開発の構造システムと製造技術
大人5人の荷重を支える構造物をゴルフバックサイズに折り畳める構造というのは前例がなく、全く新しい折り畳み機構を開発する必要がありました。その結果、ゼロポッドは特許技術の塊と言っても過言ではない極めて独自性の高いプロダクトとなっています。
今までにない部品を製品化するにあたり、部品の製造方法も開発しています。独自の製造方法によりテントやパーツ一つ一つを手作業で製作しています。
テント
分割式テント
テント本体は、「天井パネル」「窓パネル」「網戸パネル」「ドアパネル」「フロアパネル」の6つのパーツから構成されています。マジックテープで連結し、取付や取り外しが容易なため、万一の破損の際も部分的な修理・交換が容易になっています。
耐久撥水と結露防止
フライシート及び壁パネルは、耐久撥水加工(マクマード®)を施し、洗濯・摩擦に対する耐久性能にも優れたダイヤリップ組織の高機能素材です。また、裏面にはアクリルコーティング(防水)も施した高性能ポリエステル生地を採用しております。
天井パネルは、室内の水分を外に逃がし室内の結露を防ぐために透湿防水性能を持ち、洗濯や摩擦にも強い高性能ポリエステル生地を採用しています。
フライシートで雨を防ぎ、天井パネルで室内の湿気を放出するため、結露の少ない快適な室内気候を実現しています。
シームテープ不要/ハーフミラー網戸
通常のテントで使われているシームテープは数年で剥がれ張替えが必要となりますが、ゼロポッドでは弊社独自の縫製技術により、シームテープなしでの防水を実現し、シームテープの張替えが不要です。
網戸部分は外側にステンレスを蒸着させ、外からは光を反射してハーフミラー状になり、室内からはクリアに景色を楽しめるようになっています。また、網戸部分だけ交換が可能ですので万一穴を開けてしまった場合にも網戸だけ交換が出来るようになっています。
ロープ
イタリア製のヨット用ハイテクロープを採用しており、超軽量ながら、鋼製ワイヤーよりも強く、錆びることもなく長さの調整も容易です。
ショックコードはイタリア製のヨット用ショックコードを使用し、弊社独自の加工方法により、高い耐久性と十分な強度を実現しました。
木部
世代を超えたサスティナビリティ
地球環境に配慮し、フレームはプラスチックを極力使わず、木と金属で再生可能な古海と木材で製作しています。型がなくなるとパーツ供給が出来なくなるプラスチックと異なり木材は、部品単体での再生産が可能で、オーナーによる修理や再塗装も容易です。
軽く強いバーチ材
木材はシベリアなど極寒の地で計画生産されるバーチ(白樺)を採用しています。バーチは高密度で強固であり、無塗装で屋外使用が可能なほど高い耐久性を持ちます。また、割れやすい無垢材ではなく、木目を交差させて貼り合わせた合板を使用し、軽量で強度のある部品を実現しています。
船舶用ワニス
塗装は高級クルーザーの木部に使われる最高級船舶用ワニスを用い、3回以上の刷毛塗で仕上げています。時間と手間がかかる手塗でしっかりとした膜厚を確保し、堅牢さと味のある美しい外観を実現しています。
アルミパイプ
ゼロポッドのフレームには軽量で強度のあるアルミパイプを採用し、耐久性を高めるため通常の2倍の厚さのアルマイト皮膜により表面強度を高めています。
可動部分
一般的なフレームの可動部は、ヒンジなどを用いて機械式に回転させる方式が採用されますが、想定外の力が加わると破損してしまうので、高強度の金属が用いられます。しかし、金属製のジョイント部品は重く、可搬性が下がります。
そこで、生物の関節のように双方が緩く嵌まり合い、想定外方向へ動かしても破損前に外れる「関節型ジョイント」を開発し、軽量かつ壊れにくい構造を実現しています。
脚部のスライド部に泥や砂が入り込んで動かなくなるという問題を解決するため、独自開発のクリーニング機構を開発しています。
クリート・ホック類
英国製クリート
脚部の伸縮ロープを固定するクリート金具は、英国クラムクリート社のヨット部品を採用し、軽量で確実な伸縮機構を実現しています。
シーブレスブロック
脚部の伸縮ロープに使われる滑車はオーストラリアのロンスタン社のシーブレス(滑車のない)滑車を採用し、砂地や泥濘地での利用に際し、砂が噛んで滑車が回らなくなるトラブルを回避しています。
ドイツ製ホック
フライシートを固定するホックはドイツのLOXX社のマリン用のホックを採用し、高い対候性と確実かつ簡単な操作性を実現しました。






最高の素材と製造技術
世界中から集めた最高の素材
ZEROPODは過酷な自然の中での使用を想定しているので、雨風はもちろん海水や紫外線に対しても強く、耐久性の高い素材を用いる必要がありました。
また、持ち運びを考慮し、丈夫なだけでなく軽くて扱いやすいことが求められました。さらに、美しい自然に置かれるに相応しく、一つ一つのパーツも美しいものにしたいと考えました。
「強度と耐久性/軽量で扱いやすいこと/美しいこと」 この3つの条件を満たす素材を世界中から求めた結果、多くの素材がヨットや船舶用の素材やパーツで構成されています。
独自開発の構造システムと製造技術
大人5人の荷重を支える構造物をゴルフバックサイズに折り畳める構造というのは前例がなく、全く新しい折り畳み機構を開発する必要がありました。その結果、ゼロポッドは特許技術の塊と言っても過言ではない極めて独自性の高いプロダクトとなっています。
今までにない部品を製品化するにあたり、部品の製造方法も開発しています。独自の製造方法によりテントやパーツ一つ一つを手作業で製作しています。
テント
分割式テント
テント本体は、「天井パネル」「窓パネル」「網戸パネル」「ドアパネル」「フロアパネル」の6つのパーツから構成されています。マジックテープで連結し、取付や取り外しが容易なため、万一の破損の際も部分的な修理・交換が容易になっています。
耐久撥水と結露防止
フライシート及び壁パネルは、耐久撥水加工(マクマード®)を施し、洗濯・摩擦に対する耐久性能にも優れたダイヤリップ組織の高機能素材です。また、裏面にはアクリルコーティング(防水)も施した高性能ポリエステル生地を採用しております。
天井パネルは、室内の水分を外に逃がし室内の結露を防ぐために透湿防水性能を持ち、洗濯や摩擦にも強い高性能ポリエステル生地を採用しています。
フライシートで雨を防ぎ、天井パネルで室内の湿気を放出するため、結露の少ない快適な室内気候を実現しています。
シームテープ不要/ハーフミラー網戸
通常のテントで使われているシームテープは数年で剥がれ張替えが必要となりますが、ゼロポッドでは弊社独自の縫製技術により、シームテープなしでの防水を実現し、シームテープの張替えが不要です。
網戸部分は外側にステンレスを蒸着させ、外からは光を反射してハーフミラー状になり、室内からはクリアに景色を楽しめるようになっています。また、網戸部分だけ交換が可能ですので万一穴を開けてしまった場合にも網戸だけ交換が出来るようになっています。
ロープ
イタリア製のヨット用ハイテクロープを採用しており、超軽量ながら、鋼製ワイヤーよりも強く、錆びることもなく長さの調整も容易です。
ショックコードはイタリア製のヨット用ショックコードを使用し、弊社独自の加工方法により、高い耐久性と十分な強度を実現しました。
木部
世代を超えたサスティナビリティ
地球環境に配慮し、フレームはプラスチックを極力使わず、木と金属で再生可能な古海と木材で製作しています。型がなくなるとパーツ供給が出来なくなるプラスチックと異なり木材は、部品単体での再生産が可能で、オーナーによる修理や再塗装も容易です。
軽く強いバーチ材
木材はシベリアなど極寒の地で計画生産されるバーチ(白樺)を採用しています。バーチは高密度で強固であり、無塗装で屋外使用が可能なほど高い耐久性を持ちます。また、割れやすい無垢材ではなく、木目を交差させて貼り合わせた合板を使用し、軽量で強度のある部品を実現しています。
船舶用ワニス
塗装は高級クルーザーの木部に使われる最高級船舶用ワニスを用い、3回以上の刷毛塗で仕上げています。時間と手間がかかる手塗でしっかりとした膜厚を確保し、堅牢さと味のある美しい外観を実現しています。
アルミパイプ
ゼロポッドのフレームには軽量で強度のあるアルミパイプを採用し、耐久性を高めるため通常の2倍の厚さのアルマイト皮膜により表面強度を高めています。
可動部分
一般的なフレームの可動部は、ヒンジなどを用いて機械式に回転させる方式が採用されますが、想定外の力が加わると破損してしまうので、高強度の金属が用いられます。しかし、金属製のジョイント部品は重く、可搬性が下がります。
そこで、生物の関節のように双方が緩く嵌まり合い、想定外方向へ動かしても破損前に外れる「関節型ジョイント」を開発し、軽量かつ壊れにくい構造を実現しています。
脚部のスライド部に泥や砂が入り込んで動かなくなるという問題を解決するため、独自開発のクリーニング機構を開発しています。
クリート・ホック類
英国製クリート
脚部の伸縮ロープを固定するクリート金具は、英国クラムクリート社のヨット部品を採用し、軽量で確実な伸縮機構を実現しています。
シーブレスブロック
脚部の伸縮ロープに使われる滑車はオーストラリアのロンスタン社のシーブレス(滑車のない)滑車を採用し、砂地や泥濘地での利用に際し、砂が噛んで滑車が回らなくなるトラブルを回避しています。
ドイツ製ホック
フライシートを固定するホックはドイツのLOXX社のマリン用のホックを採用し、高い対候性と確実かつ簡単な操作性を実現しました。



SPECIFICATIONS
サイズ
<展開時>
外 形:長径 290cm
短径 250cm
全高 260cm(脚最大時295cm)
内 部:床長径 213cm
短径 192cm
室内天高 155cm
床 高: 70cm
出入口: 120×90cm
テーブル: 60cmφ
<収納時>
奥行45cm・幅40cm・高さ115cm(標準)
重量/構造
総重量:約19kg
ゴルフバック収納時 約22Kg
耐荷重:350Kg
構 造:折畳機構
高脚構造(特許取得済)
使用素材
生 地:フランス製マリン用特殊生地
高級アパレル用防水生地
ロープ:イタリア製ヨット用ハイテクロープ
木 材:ロシア製白樺積層合板
ニ ス:英インターナショナル社製高級船舶用ニス
皮 革:牛革
パイプ:強化アルマイト仕上げパイプ
価格
2,750,000円(税込)
特徴
・内径1mの柔らかな高床空間は大人5人で会食、大人2人がゆったり就寝可能
・ゴルフバックサイズで持ち運びが簡単
・特許取得の高脚構造は、斜面や凸凹でも一切整地不要で簡単設置
・地面を傷つけない脚部なので芝生の庭でもOK
・3分で簡単に設営、撤去できる折り畳み機構
・クルーザーのキャビンをイメージしたラグジュアリーな木製テーブル
・蚊や虫はもちろん、紫外線や外部の視線もカットしつつ、開放的な眺望を確保するハーフミラー網戸付きの窓
・結露しにくい二重ルーフ
SPECIFICATIONS
サイズ
<展開時>
外 形:長径 290cm
短径 250cm
全高 260cm(脚最大時295cm)
内 部:床長径 213cm
短径 192cm
室内天高 155cm
床 高: 70cm
出入口: 120×90cm
テーブル: 60cmφ
<収納時>
奥行45cm・幅40cm・高さ115cm(標準)
重量/構造
総重量:約19kg
ゴルフバック収納時 約22Kg
耐荷重:350Kg
構 造:折畳機構
高脚構造(特許取得済)
使用素材
生 地:フランス製マリン用特殊生地
高級アパレル用防水生地
ロープ:イタリア製ヨット用ハイテクロープ
木 材:ロシア製白樺積層合板
ニ ス:英インターナショナル社製高級船舶用ニス
皮 革:牛革
パイプ:強化アルマイト仕上げパイプ
価格
2,750,000円(税込)
特徴
・内径1mの柔らかな高床空間は大人5人で会食、大人2人がゆったり就寝可能
・ゴルフバックサイズで持ち運びが簡単
・特許取得の高脚構造は、斜面や凸凹でも一切整地不要で簡単設置
・地面を傷つけない脚部なので芝生の庭でもOK
・3分で簡単に設営、撤去できる折り畳み機構
・クルーザーのキャビンをイメージしたラグジュアリーな木製テーブル
・蚊や虫はもちろん、紫外線や外部の視線もカットしつつ、開放的な眺望を確保するハーフミラー網戸付きの窓
・結露しにくい二重ルーフ
HISTORY
ZERO POD 誕生ヒストリー

2009年夏 イタリアで
イタリアでヨットFJ級の世界選手権が開かれ、ひょんなことから僕は、日本チームのマネージャーとして選手達を引率することになった。
北イタリアのISEO湖に着き、選手たちとヨットの艤装をしていると、不機嫌なエンジン音を響かせて古いワーゲンビートルが入ってきた。
ビートルの後ろにはボロボロのカバーを被った艇がトレーラーに乗って曳かれている。こんな艇でレースに出るつもりか?と驚いていると、大きなお腹の男性が出てきて自分がスキッパー(艇長)だという。
ドイツから家族でキャンプやヨットを楽しみながら2週間かけて走って来たという。
レースに参加するのに遊び半分の家族旅行か。 こちらはこの大会のために準備した最新艤装の調整で忙しいというのに。正直言ってあまり話しかけて欲しくない気持ちで適当に相槌を打っていた。
ところが。彼が艇のボロボロのカバーを外すと・・・なんと、下から光り輝く美しい木造艇が現れたではないか!
まるで下ろしたての新艇のようにピッカピカに磨かれたマホガニーのデッキに思わず見とれてしまう。
聞けば、現オーナーのおじいさんが買った艇。
現オーナーが小さい頃、このヨットでおじいさんにセイリングを習った艇だという。そしてセイリングが十分にできるようになったころ、おじいさんから譲ってもらったのだと。
彼らは毎年、冬はガレージでニスを塗り直したり整備をして、夏になるとヨットを曳いてキャンプに行くのが家族の恒例行事なのだという。
そして今回のレースには彼は娘と出場するとのこと。
おじいさんにセイリングを教えてもらった子供が、お父さんになって今度は娘にセイリングを教える。
そしていつか、おじいちゃんがいなくなっても、海も風もヨットもあのときのまま変わらない。
おじいさんとパパとの楽しいセイリングの思い出は、そのまま孫にも受け継がれるんだ。おじいさんのヨットと共にね。
イタリアまでヨットレースしに行って、セイリング技術やレース技術よりもっと大切なものを僕は彼らから教わった。


まるで下ろしたての新艇のようにピッカピカに磨かれたマホガニーのデッキに思わず見とれてしまう。
聞けば、現オーナーのおじいさんが買った艇。
現オーナーが小さい頃、このヨットでおじいさんにセイリングを習った艇だという。そしてセイリングが十分にできるようになったころ、おじいさんから譲ってもらったのだと。
彼らは毎年、冬はガレージでニスを塗り直したり整備をして、夏になるとヨットを曳いてキャンプに行くのが家族の恒例行事なのだという。
そして今回のレースには彼は娘と出場するとのこと。
おじいさんにセイリングを教えてもらった子供が、お父さんになって今度は娘にセイリングを教える。
そしていつか、おじいちゃんがいなくなっても、海も風もヨットもあのときのまま変わらない。
おじいさんとパパとの楽しいセイリングの思い出は、そのまま孫にも受け継がれるんだ。おじいさんのヨットと共にね。
イタリアまでヨットレースしに行って、セイリング技術やレース技術よりもっと大切なものを僕は彼らから教わった。

イタリアで見た木製ヨットのようにゼロポッドも世代を超えて愛される製品にしたいと思った。
だから、愛着を持って永く使えるよう、フレームは木と金属で造ることにした。プラスチックは紫外線で劣化したら修復がきかないけど、木は、修理が出来るし、修理することでまた愛着も沸く。
壊れたら買い替えるような使い捨ての商品ではなく、丁寧にメンテナンスや修理をしながら世代を超えて永く使い続ける製品にしようと思った。
それから15年。試行錯誤の末完成したゼロポッドは、木製パーツの美しさだけではなく、もう一つヨットと似た魅力を持っていた。
ヨットの魅力は風や波のエネルギーを受けて、海と一体になる感覚だが、ゼロポッドの中に横たわり、波の音に耳を任せ、やさしく身体を揺らしながら吹き抜ける風に身を任せていると、なんといえない自然との一体感に包まれるのだ。
まるで地球のリズムと細胞がシンクロするとでも言おうか、心身ともにリセットされる感じがするのだ。
家族や友人など、大切な人とゼロポッドを持って海や森へ行き自然の中でかけがえのない時間を過ごす。
時が流れ、僕たちがいなくなったあとも、次の世代がまた思い出の場所でゼロポッドを楽しむ。そうやって世代を超えてゼロポッドが思い出を紡いでくれたら素敵だ。
そのためにも、僕たちの世代が楽しむだけのために、自然を壊してしまうのではなく、美しい自然をそのままにきちんと次世代に引継いでいきたい。
この地球はずっと未来の子孫たちからの預かりものなのだから。


家族や友人など、大切な人とゼロポッドを持って海や森へ行き自然の中でかけがえのない時間を過ごす。
時が流れ、僕たちがいなくなったあとも、次の世代がまた思い出の場所でゼロポッドを楽しむ。そうやって世代を超えてゼロポッドが思い出を紡いでくれたら素敵だ。
そのためにも、僕たちの世代が楽しむだけのために、自然を壊してしまうのではなく、美しい自然をそのままにきちんと次世代に引継いでいきたい。
この地球はずっと未来の子孫たちからの預かりものなのだから。

建築へのアンチテーゼ
MARIO DEL MAREは、葉山町にある小さな一級建築士事務所。
美しい海と山に囲まれた環境に憧れて独立と同時に東京から移住して葉山に開業し、別荘建築から寺院・オフィスビルまで様々な建築の設計に携わってきた。
そんな環境に恵まれた地にアトリエを構えてしばらくしたある日、地元のお年寄りから衝撃的な話を聞いた。
ビルが建て並ぶ近くの駅は、かっては広重の浮世絵にも描かれた美しい海岸だったのだ。
大自然が何千年もかけて作り上げた岩礁にコンクリートを流し込み、跡形もなく埋めたててしまう恐ろしさ建設業のもつ暴力性に改めて気づかされた。
一度、失われた自然はもう元には戻せない、美しい自然をそのままに次世代に引き継がなければいけないと強く思った。
高床空間の挑戦
2008年 初代木造ゼロポッド
自然の中で人が快適に過ごすために建築が必要なら、自然を傷つけない新しい建築を自分で創ろうと「ゼロポッド」の開発に着手した。
2012年、木造ゼロポッドのフレームの試作に成功。展示会に出展し、製造パートナーを探すが見つからず、木造ゼロポッドはやむなく中止。
高床空間の挑戦
2008年 初代木造ゼロポッド
自然の中で人が快適に過ごすために建築が必要なら、自然を傷つけない新しい建築を自分で創ろうと「ゼロポッド」の開発に着手した。
2012年、木造ゼロポッドのフレームの試作に成功。展示会に出展し、製造パートナーを探すが見つからず、木造ゼロポッドはやむなく中止。
2012年 第二世代アルミフレームゼロポッド
木造では重量がネックになったので次は軽量なアルミフレームで構成するゼロポッドに挑戦するが、嵩張るうえ試作コストが掛かりすぎるため断念。
2013年 第三世代トラスゼロポッド
ここでマジックハンドのように折り畳むアイデアが降ってきた。
細い部材を組合わせたトラス構造によって梁などの大きな部材をなくしてコンパクト化、軽量化を図ったトラス構造だ。
最初は人一人乗るのが精いっぱいだったが、試作と改良を繰り返しながら少しづつ大きくして行き、2013年に6人が乗れるゼロポッドが完成した。
完成の翌年、トラスゼロポッドは2014年にグッドデザイン賞、またMITビジネスコンテストで優秀賞も受賞。
やっと事業化できる!と期待に胸を膨らましたが、製造してくれるメーカーが見つからず、トラスゼロポッドも断念。
今ならグランピングなどの販路もあっただろうが、当時はグランピングという言葉もなくこの子は生まれるのが早すぎたのかもしれない。
2013年 第三世代トラスゼロポッド
ここでマジックハンドのように折り畳むアイデアが降ってきた。
細い部材を組合わせたトラス構造によって梁などの大きな部材をなくしてコンパクト化、軽量化を図ったトラス構造だ。
最初は人一人乗るのが精いっぱいだったが、試作と改良を繰り返しながら少しづつ大きくして行き、2013年に6人が乗れるゼロポッドが完成した。
完成の翌年、トラスゼロポッドは2014年にグッドデザイン賞、またMITビジネスコンテストで優秀賞も受賞。
やっと事業化できる!と期待に胸を膨らましたが、製造してくれるメーカーが見つからず、トラスゼロポッドも断念。
今ならグランピングなどの販路もあっただろうが、当時はグランピングという言葉もなくこの子は生まれるのが早すぎたのかもしれない。
2014年 第四世代膜構造ゼロポッド
6年に及ぶ開発にもかかわらず事業家に失敗し、諦めかけたある日、新たな折畳み方式のアイデアが降ってきた。
車のトランクに入り、宅急便で送れるゴルフバックサイズになる膜構造のゼロポッドだ。
夢中で試作に取り組み、2018年に完成。海の家などでのテスト運用も好評だったが、製造してくれるやはりコストが高く作ってくれるメーカーが見つからない。
「製品価格が100万円近くになりそうな高床テントなど誰が買うんだ? マーケットがないでしょ」とよく言われた。
商品化に成功
2019年 木製膜構造ゼロポッド
どこも作ってくれないのでプラスチック部品による量産は諦め、自分でも製作できる木製に設計を修正した木製ゼロポッドの製作に取り掛かった。木製でハンドメイドとなると高すぎて売れないと言われ続け、自分の為にゼロポッドを一機つくろうと腹をくくって自分で全てを製造する方針に変更。
2021年、木製の手作りパーツとミシン縫製による自社製造に成功し、ついに商品化に成功。伸べ15年に及ぶ努力が実り、世界初の運べる建築「ゼロポッドⅠ」が完成した。
商品化に成功
2019年 木製膜構造ゼロポッド
どこも作ってくれないのでプラスチック部品による量産は諦め、自分でも製作できる木製に設計を修正した木製ゼロポッドの製作に取り掛かった。木製でハンドメイドとなると高すぎて売れないと言われ続け、自分の為にゼロポッドを一機つくろうと腹をくくって自分で全てを製造する方針に変更。
2021年、木製の手作りパーツとミシン縫製による自社製造に成功し、ついに商品化に成功。伸べ15年に及ぶ努力が実り、世界初の運べる建築「ゼロポッドⅠ」が完成した。
PRESS & AWARDS
ZERO PODのパブリシティ


受賞歴
2022年 | グッドデザイン賞 審査委員セレクション 建築ユニット長 手塚唯先生の私の選んだ一品 受賞 |
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2021年 | 日本空間デザイン賞 サスティナブルデザイン賞:旅するレストラン |
2014年 | |
2014年 | |
2014年 | |
2014年 | |
2014年 | |
2008年 | 日本建築家協会優秀建築選 入選(妙延寺・a cabin) |
2008年 | 第53回神奈川建築コンクール 優秀賞(a cabin) 日本建築家協会 神奈川賞(a cabin) 日本建築学会関東支部 神奈川支所賞(a cabin) 神奈川県 建築士会賞(a cabin) |
2007年 | 第52回神奈川建築コンクール 優秀賞(スカイテラス) |
2003年 | 第48回神奈川建築コンクール 優秀賞(波侍庵) |
2003年 | 商環境デザイン(JCD)賞(インテリアデザイン) 奨励賞(竜虎庵) |
1999年 | 商環境デザイン(JCD)賞(サインデザイン) デザイン賞受賞 |
1997年 | 清水建設(株) アミスター沼袋設計競技 優秀賞受賞 |
1996年 | 明かりのオブジェ展 入選 |
1995年 | 建設省荒川リバーアートコンテスト 特別賞(屋外彫刻) |
1994年 | エースバックデザイン大賞 入選 |
1992年 | シンガポール優良建築賞 IMM |
1991年 | 清水建設(株) ヘルメットデザインコンテスト 最優秀賞 |
1991年 | 清水建設(株) ユニフォームデザインコンテスト 最優秀賞 |



主なパブリシティ
2023年8月 | モーニング「社外取締役 島耕作」に掲載されました。 |
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2021年12月 | ビーチFMに出演しました!→記事はこちら |
TBS一週間おまとめニュース「まるっとサタデー」の福袋特集でZERO PODが放送されました! |
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2012年10月 | レディ京郷(真鶴N邸) |
2012年9月 | I'm home(SELECTIVE ARCHITECTS) |
2012年8月 | レディ京郷(ルーフバスの家) |
2012年7月 | 三菱UFJメリルリンチPB証券 新幹線グリーン車両内にて(真鶴N邸) |
2012年7月 | I'm home(ミッドセンチュリー ゲストハウス) |
2011年10月 | 月間ハウジング(家族を楽しむ家) |
2011年7月 | ミセス |
2011年6月 | TOTO BATHWORKS |
2011年6月 | 海辺のリゾート高原のリゾート(真鶴N邸) |
2011年5月 | I'm home(真鶴N邸) |
2010年9月 | MY HOME100選 |
2010年6月 | TOTO BATHWORKS |
2010年3月 | Free&Easy(湘南生活紹介) |
2010年2月 | モダンリビング(ペントハウスライフ) |
2008年10月 | ATES(ペントハウスライフ) |
2008年3月 | 湘南スタイル三十三号(a cabin) |
2008年3月 | MARK#13(オランダ)(ルーフバスの家) |
2008年3月 | Clinic&Office |
2008年3月 | 新しい住まいの設計 |
2008年1月 | DETAIL JAPAN 別冊付録(a cabin) |
2007年12月 | 和/空間 BEST100(妙延寺) |
2007年12月 | モダンリビング(a cabin) |
2007年12月 | 商店建築(まほうの竜) |
2007年10月 | バイ ザ シー(波待庵) |
2007年9月 | INTERIOR WORLD(韓国)(鈴木眼科) |
2007年8月 | FRAME#57(オランダ)(鈴木眼科) |
2007年8月 | 住宅特集 ほしいリゾート(スカイテラス) |
2007年8月 | 現代日本の室内空間(鈴木眼科) |
2007年7月 | バイザ シー(スカイシップ) |
2007年7月 | BRIO(波侍庵) |
2007年3月 | 家を美しくするエクステリア(スカイシップ) |
2007年4月 | 日経ヘルスケア(鈴木眼科) |
2007年2月 | BRIO |
2007年1月 | モダンリビング(スカイテラス) |
2006年12月 | 55人の建築家ファイル MODREN ARCHITECT55 |
2006年10月 | プレジデントFamily(スカイシップ) |
2006年8月 | 住宅情報 ほしいリゾート(スカイシップ) |
2005年8月 | 商店建築(鈴木眼科) |
2006年7月 | 日経アーキテクチュア826号(ルーフバスの家) |
2006年7月 | 現代日本の建築 vol.2(La Renaissance de Sankodo) |
2006年2月 | 彩 |
2005年10月 | モダンリビング no.163(スタジオのある家) |
2005年9月 | 男の隠れ家 |
2005年4月 | memo 4月号(スカイシップ) |
2005年1月 | 男の隠れ家(スタジオのある家) |
2005年1月 | 建通新聞 |
2004年2月 | モダンリビング no.153(波侍庵) |
2003年12月 | 年鑑日本の空間デザイン2004(竜虎庵) |
2003年11月 | 第48回神奈川建築コンクール(波侍庵) |
2003年10月 | 建設通信新聞(波侍庵) |
2003年10月 | 神奈川新聞(波侍庵) |
2003年8月 | 日経アーキテクチュア750号 |
2000年11月 | 日経アーキテクチュア679号(コラムイ 私の独立観) |
2000年1月 | モダンリビングno.128(よろこびずむの家) |
1999年6月 | 商店建築(サンファン) |
1999年2月 | 新しい住まいの設計(よろこびずむの家) |
1999年1月 | RIKE(サンファン) |
1998年9月 | 商店建築(千葉トヨペット) |



主なパブリシティ
2021年12月 | ビーチFMに出演しました!→記事はこちら |
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0000年00月 | TBS一週間おまとめニュース「まるっとサタデー」の福袋特集でZERO PODが放送されました! |
2023年8月 | モーニング「社外取締役 島耕作」に掲載されました。 |
2012年10月 | レディ京郷(真鶴N邸) |
2012年9月 | I'm home(SELECTIVE ARCHITECTS) |
2012年8月 | レディ京郷(ルーフバスの家) |
2012年7月 | 三菱UFJメリルリンチPB証券 新幹線グリーン車両内にて(真鶴N邸) |
2012年7月 | I'm home(ミッドセンチュリー ゲストハウス) |
2011年10月 | 月間ハウジング(家族を楽しむ家) |
2011年7月 | ミセス |
2011年6月 | TOTO BATHWORKS |
2011年6月 | 海辺のリゾート高原のリゾート(真鶴N邸) |
2011年5月 | I'm home(真鶴N邸) |
2010年9月 | MY HOME100選 |
2010年6月 | TOTO BATHWORKS |
2010年3月 | Free&Easy(湘南生活紹介) |
2010年2月 | モダンリビング(ペントハウスライフ) |
2008年10月 | ATES(ペントハウスライフ) |
2008年3月 | 湘南スタイル三十三号(a cabin) |
2008年3月 | MARK#13(オランダ)(ルーフバスの家) |
2008年3月 | Clinic&Office |
2008年3月 | 新しい住まいの設計 |
2008年1月 | DETAIL JAPAN 別冊付録(a cabin) |
2007年12月 | 和/空間 BEST100(妙延寺) |
2007年12月 | モダンリビング(a cabin) |
2007年12月 | 商店建築(まほうの竜) |
2007年10月 | バイ ザ シー(波待庵) |
2007年9月 | INTERIOR WORLD(韓国)(鈴木眼科) |
2007年8月 | FRAME#57(オランダ)(鈴木眼科) |
2007年8月 | 住宅特集 ほしいリゾート(スカイテラス) |
2007年8月 | 現代日本の室内空間(鈴木眼科) |
2007年7月 | バイザ シー(スカイシップ) |
2007年7月 | BRIO(波侍庵) |
2007年3月 | 家を美しくするエクステリア(スカイシップ) |
2007年4月 | 日経ヘルスケア(鈴木眼科) |
2007年2月 | BRIO |
2007年1月 | モダンリビング(スカイテラス) |
2006年12月 | 55人の建築家ファイル MODREN ARCHITECT55 |
2006年10月 | プレジデントFamily(スカイシップ) |
2006年8月 | 住宅情報 ほしいリゾート(スカイシップ) |
2005年8月 | 商店建築(鈴木眼科) |
2006年7月 | 日経アーキテクチュア826号(ルーフバスの家) |
2006年7月 | 現代日本の建築 vol.2(La Renaissance de Sankodo) |
2006年2月 | 彩 |
2005年10月 | モダンリビング no.163(スタジオのある家) |
2005年9月 | 男の隠れ家 |
2005年4月 | memo 4月号(スカイシップ) |
2005年1月 | 男の隠れ家(スタジオのある家) |
2005年1月 | 建通新聞 |
2004年2月 | モダンリビング no.153(波侍庵) |
2003年12月 | 年鑑日本の空間デザイン2004(竜虎庵) |
2003年11月 | 第48回神奈川建築コンクール(波侍庵) |
2003年10月 | 建設通信新聞(波侍庵) |
2003年10月 | 神奈川新聞(波侍庵) |
2003年8月 | 日経アーキテクチュア750号 |
2000年11月 | 日経アーキテクチュア679号(コラムイ 私の独立観) |
2000年1月 | モダンリビングno.128(よろこびずむの家) |
1999年6月 | 商店建築(サンファン) |
1999年2月 | 新しい住まいの設計(よろこびずむの家) |
1999年1月 | RIKE(サンファン) |
1998年9月 | 商店建築(千葉トヨペット) |